交通事故に遭った時の医療費はどうなるの?

現代の日本はまさに車社会です。多くの人達が毎日のように車を利用しています。車を運転する、しないに関係なく、車に乗る人には、常に交通事故のリスクがつきまといます。もし交通事故に遭ったら、事故がもとでケガをしてしまったら、普通に病院にかかることができるのでしょうか。

また、気を付けなければいけない点などあるのでしょうか。


交通事故に遭ったら?

車に乗っている以上、どんなに気を付けて運転していても、常に交通事故のリスクが付いて回ります。不運にも交通事故に遭ってしまったら…どうしたらいいのでしょうか。相手がいる事故かどうかに関係なく、まずは自分の体に異常はないか、確認して下さい。

どこか痛い所はないか、出血している所はないか、頭をぶつけたりしていないか。次に自分の車に損傷はないか、エンジンはかかるか確認して下さい。それから相手と連絡先を交換し、その場で警察を呼んで調書を作成してもらいます。

調書の作成が済んだら、ケガの有無に関わらず、なるべく病院などの医療機関を受診して下さい。首のムチ打ちなど交通事故でのケガは、事故直後は症状が出なくても、2、3日してから痛みが出てくることがよくあるからです。

この時、選べるならばレントゲンやCTの撮れる中規模以上の病院がいいでしょう。病院を受診することは、事故の相手にも伝えておいて、保険会社に連絡をとってもらう様に伝えて下さい。相手の都合が許せば、病院に同伴してもらうのもいいでしょう。

病院で診察を受けるには?

受付の時には必ず、交通事故で受傷した事を伝えて下さい。相手がいる事故の場合はそのことも忘れずに伝えて下さい。この時、相手がいる事故の場合は健康保険が使えません。本来健康保険は自分が病気にかかったりケガをしたりした時にのみ使えるもので、相手がいる場合は第三者行為といって手続きをしなければ保険証が使えず、最終的に加害者に請求されるべきものなのです。

もちろん、相手がいない自損事故の場合は保険証を提示してかかっても大丈夫です。もし相手が逃げてしまった場合にも、健康保険が使えるのでその場合は病院に相談して下さい。では、相手がいる場合は治療費は誰が払うことになるのでしょうか。

治療費はだれが払うの?

相手のいる事故で受傷した場合でも、基本的に病院は患者に、つまり、事故の被害者に直接請求する事になります。その場合はやむなく自分が支払ったり、相手が同伴している場合は、相手に払ってもらってもいいのです。しかし大抵の場合は、相手の加入している任意保険会社が払うことが多いでしょう。

病院によっては交通事故の対応に慣れていて治療費請求までのシステムが構築されているところもあるので、受付時に相談してみて下さい。最近では保険会社の対応はスピーディーで、すぐにかかる病院に連絡をしてくれるので便利です。

病院が保険会社とやりとりをし、治療費を直接請求してくれるでしょう。その場合は、自分や相手が窓口で治療費を払わなくてもよくなるのです。任意保険の話が出ましたが、よく聞く自賠責保険とは何のことなのでしょうか。

自賠責保険とは、「自動車損害賠償責任保険」の略で、すべての自動車はこの保険に加入することが法律で義務づけられています。

そのため強制保険と呼ばれることもあります。自賠責保険は交通事故の被害者を救済するための保険ですが、車の修理費や治療費に使われる金額に上限がありため、任意保険が使われることが多いのです。

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相手が保険に入ってなかったら?

相手がもし任意保険に加入していなかったら、誰が治療費を支払うのでしょうか。相手が治療費を支払ってくれる場合はいいですが、大抵は自分の自賠責保険を使用しないといけません。この場合、治療費を一旦立て替えておいて、自賠責保険から払い戻しを受けます。

治療費を請求する書類の手続きなども、自分でしないといけないので、大変面倒です。最近では、搭乗者保険といって、車に乗っていた人が事故に遭った時に補償してくれる、つまり、自分が加入している任意保険で、治療費を補償してくれるものもあります。

一度自分の加入している任意保険の契約内容を確認しておくとよいでしょう。

他に気を付けておくべきことは?

病院を受診する際、受付で診断書を依頼しておくとよいでしょう。病院によっては診察室で直接医師に依頼する形式のところもあるので、その場合は診察室に入った時に直接医師と相談しながら、診断書の内容を決めていくことになります。

警察で人身事故の届けを出す場合、この診断書が必要となります。後で依頼してもいいのですが、発行に時間がかかったりその日にもらえないこともあるので、あらかじめ依頼しておく事を頭に入れておきましょう。もしケガがひどくて仕事や学校を休む場合も、診断書が必要となるのでその場合は2通依頼して下さい。

診断書を受け取ったら、警察や会社に提出する前に、住所や名前・事故日などの記載が間違っていないかその場でチェックをして下さい。とくに警察に提出する診断書には、免許証の通りの住所記載でなくてはいけません。番地などの記載の誤りがあると病院と警察を何回も行き来する事になってしまうので、これは避けたいところです。

またケガの程度が軽くても、なるべくレントゲンやCTなどの画像検査を受けるようにして下さい。自分がいくら痛みをうったえていても、レントゲンなどの検査に異常がでなければ、事故によって受傷したことの証拠が残らず、あとで後遺症が残って裁判などになった時など不利になることがあるからです。

それから痛み止めの薬などが出る場合、院外処方となる場合が多いのですが、かかりつけの薬局があっても、なるべく今回かかった病院のすぐ近くの院外薬局で薬をもらうようにして下さい。事故の場合は病院に保険会社から連絡が入ると、その情報を薬局と共有している事が多く、薬代も支払わなくてもよくなる事があるので便利です。

旅行先で事故に遭った場合は?

旅行中に遠方で事故に遭った場合は、どうすればいいのでしょうか。ガマンせずにとりあえずその近くの病院を受診しましょう。リハビリ等で長く通院が必要になったら、自宅の近くの病院に紹介状を出してもらい転院しましょう。

病院を変わる時は、相手の保険会社にもその事を伝えて下さい。そうすれば、転院した後でも窓口で治療費を支払う必要はなくなるのです。